中学に入学して初めての電車通学。
学校や自宅から駅までの往復も心配ですが、いざ電車に乗った時の通勤ラッシュも心配です。
無事登校できているのか、また帰りはいつ学校を出たのか下校時刻についても気になります。
そんな時、スマホがあればSNSや通話で連絡できて便利ですが、学校がスマホ禁止の場合はどのようにしたらよいのでしょうか。
今回はスマホが安否確認や連絡の手段として使えない場合の連絡の仕方についてお話したいと思います。

我が家の話
我が家の子どもたちが入学した学校は、それぞれ学校独自のルールはあるものの、どちらの学校もスマホ禁止ではありませんでした。
しかし我が家では「高校生になるまでは携帯電話やスマートフォンは持たせない」という方針だったので、上の子は高校生になるまで、下の子は大学生になるまで!(これは本人の希望で)スマホを持たずに過ごしました。
しかしこのご時世、登下校中に何が起こるかわかりません。
通学中の安否確認と防犯のために何かよいのもはないかと探すうち、あるものにたどり着きました。

おすすめはGPS
GPSの便利な点は、親のスマホやパソコンからいつでも位置確認ができるところ。
例えば、学校の帰りが急に遅くなった日でも、位置情報の確認でどこにいるかすぐわかるので安心です。
帰宅途中の場合、移動中の位置がわかるとおおよその帰宅時間が推測できるので、本当に助かりました。
ココセコム
我が家が利用していたのは「ココセコム」です。
ココセコムはホームセキュリティーでおなじみのセコムが展開する位置情報提供システム。
GPSや携帯電話の基地局を使い位置情報を確認しています。

使い方は簡単。充電した手のひらサイズの端末を通学バッグに入れて持ち運ぶだけ。
もしもの時は真ん中にある通報ボタンでセコムへの通報が可能です。
通報を受けたセコムは家族に連絡、家族は「セコムかけつけ」を要請するかの判断をします。
「セコムかけつけ」とは、全国約2,600ヵ所の緊急発進拠点から緊急対処員が現場急行する有料サービスのこと。
GPSをかばんの中に入れていると、満員電車で揉まれている間に間違ってボタンが押されてしまうこともごくまれにあるので、要請確認の連絡があるのはありがたいことでした。
ちなみにもしも家族と連絡がつかない場合は、要請を待たずに現場へ急行してくれます。(要請時と同様料金が発生します。)
我が家の場合、幸いにも一度もかけつけを要請することなく利用を終えることができました。
GPS端末はレンタルですので契約終了時に返却する必要があります。
加入料金はインターネットから加入の場合は\4,400*(税込)、月額料金は\1,320*(税込)、「セコムかけつけ」は1回1時間毎に\11,000*(税込)です。
*価格は2025年2月時点。
GPSいろいろ
以下にご紹介するGPSはどちらも小学生が持つ印象が強いかも知れませんが、中学生のお子さんが抵抗なく持ってくれるのでしたら月額利用料も抑えられるのでおすすめです。
au「あんしんウォッチャー」
3つの情報(GPS、携帯電話の基地局、街の中の無線LAN)で位置を測位しているため、GPSだけで測位する機器よりも正確に位置がわかります。
本体のボタンを約3秒間押すと現在地をアプリへ通知。もしもの時の位置確認に役立ちます。
事前設定をすれば立ち寄り場所への到着・出発のお知らせができ、電車や乗り物に乗っていることを検知した時はアプリへお知らせが来るので安心です。
一回の充電で最大2カ月間使えるというのも嬉しいところ。
もしものとき、親のスマホからの要請で「セコム駆けつけサービス」を利用できるのも安心な点です。(30分税込\5,500*/回)
利用には本体代のほか、月額利用料\539*(税込)がかかります。
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mixi「みてねみまもりGPS 第3世代」
GPSのほか携帯基地局、Wi-Fi、A-GPS(携帯電話の通信網を補助的に利用するシステム)、SBAS(GPSなどの測位の誤差を補正するシステム)で測位するため精度が高く、衛星では捉えられない屋内・地下でも現在地を測位します。
本体のボタンを長押しすると位置情報がアプリに通知されます。
搭載されたAI(人工知能)が、学校や習い事など、子どものよく行く場所や行動範囲を、「みまもりスポット」と「みまもり範囲」として自動で学習。
さらに、学習・登録した場所への出入りを自動で検知してお知らせするので、アプリで常に居場所を確認する必要はありません。
バッテリーの容量が大きく、一回の充電で最大2ヶ月使えます。
利用には本体代のほか、月額利用料\528*(税込)がかかります。
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*価格はいずれも2025年2月時点。
交通系ICカードも便利
交通系ICカードを駅の自動改札機にかざすと保護者のスマホメールorアプリに通知が届くというシステム。
一例としてJR東日本、都営交通、東京メトロの首都圏主要路線全497駅がサービス対象の「まもレール」があります。
「まもレール」は定期券の区間に関係なく対象駅の自動改札を通過した時に通知が届くので、買い物や部活の試合で他の駅を利用した時でも安心です。
自動改札にタッチすると通過時刻・利用駅のほかにチャージ残額も通知されるのでチャージのタイミングを簡単に把握することもできます。
利用料は入会金不要、月額\550*(税込)です。(サービス開始月は利用料無料。)
*価格は2025年2月時点。

通学に慣れてきたら【GPS→交通系ICカード】
中学生は自立の時期でもあります。
GPSを持たせることは親にとって安心でも、子どもには「干渉されている」と窮屈に感じるかもしれません。
初めは不安な通学も次第に慣れ、友達と一緒に登下校するケースも出てくるでしょう。
親としても友達と一緒の区間は少し安心できますよね。
通学に慣れてきたら、見守りの仕方を変えてみるのもよいかと思います。
通学定期の範囲内に交通系ICカードの通知サービスがあるのでしたら、初めはGPS→様子をみて交通系ICカードという風に利用法を変化させてもよいでしょう。
一方で、最寄り駅から自宅が遠い、夜は家の周りが暗くて危険などの場合は、やはりGPSを持ち歩くのが安心です。
いずれにしてもお子さんとよく話し合って決めるのがベストでしょう。
おわりに~【カエルコール】もおすすめです~

我が家ではGPSと併用して、帰宅時に公衆電話から連絡を入れる方法(カエルコール)をとっていました。
自宅は最寄りバス停から更に数分歩いたところにあり、暗くなると人通りも少なく危険なので迎えが必要でした。
帰りの乗換駅で電話をもらうと、バス停に迎えに行くおおよその時刻が推定できるのでとても助かります。
GPSで位置を調べれば簡単ですが、当時のココセコムには無料検索に回数制限があったのと、慣れてくると充電を忘れて位置確認ができなくなることがしばしばあったのでカエルコールはとても有効でした。
中学受験のため塾に通っていた時も公衆電話からカエルコールをもらっていたのでその延長といった感覚でしょうか。
ですから当時の我が家ではテレフォンカードがとても重宝されました。
それから我が家の子どもたちの通う学校では対象外でしたが、GPSの所持について申請が必要かどうか学校側にあらかじめ確認しておくとよいかもしれません。
通学時の親子の不安解消にGPSはとても有効です。
子どもの自立の心との兼ね合いを見計らいつつ、利用法を模索してみてはいかがでしょうか。
以上、「スマホ禁止・スマホ無し」通学の心配解消と連絡手段についてお話して参りましたが、この情報が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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