中学受験の醍醐味でもあり大変なところは、試験日当日に子どもを試験会場まで送迎するという親の役割があるということでしょうか。
もちろん当の受験生が一番大変です。
でも、親も子どもの食事に気を配ったり睡眠時間を気にしたり、持ち物の確認や当日の経路などなど、気にかけることがたくさんあります。
それに加えて当日自分(親)も付いていくとなると、ただ子どもを送り出す平日(学校のある日)とは違い、いつもよりも早起きをして周到な準備をする必要が出てきます。
中学入試の試験時間は、主に一都三県では、午前の一般入試で8:30~9:00集合、4教科の場合は国語・算数が各50分、理科と社会は各30分もしくは理・社合わせて50分、終了が12:10~12:30というところが多いようです。
面接のある学校は集合時間が早い傾向(8:00くらい)にあり、午後の面接のためにお弁当が必要となってきます。
お弁当も作りつつ自分も出かけるためには、いったい何時に起きたら間に合うのか?……そういったことを考慮しながら事前に準備をしていきます。
忙しいとついイライラしてしまいがちですが、中学受験は子どもが主役です。
当日バタバタして子どもに必要以上の不安や緊張を与えないよう、送迎についても家族でしっかり話し合っておき、作戦を立てることが重要です。
送迎の工夫しだいでは親の負担が減り、その分を受験生のケアや他の子ども(受験生の兄弟姉妹)、溜まりかかった家事や仕事に振り分けることができるかもしれません。
今回は中学受験の試験当日の「送迎方法と待ち時間の親の過ごし方」について、我が家の経験を交えながらお話ししたいと思います。
受験会場には2種類ある
中学校にもよりますが、受験会場には中学校の校舎を使用する「本校受験」と、本校とは別の会場で行われる「会場受験」の2種類があります。
「本校受験」「会場受験」という名称は今回独自に設定したものでそのような用語がある訳ではありませんが、大まかに2つに分類でき、「会場受験」を実施しているのは一部の学校にとどまります。
本校受験
受験校の校舎を利用して行われる入試です。
多くの学校では、この「本校受験」のみを実施しています。
試験当日に公共交通機関を利用する場合は、当日の天候や運行状況に左右されるので、会場受験のある学校で自宅近くに会場があるなら「会場受験」の検討をおすすめします。
会場受験
より多くの生徒に受験してもらえるように、本校から少し離れたアクセスのよい会場で入試が実施されます。
実施しているのは一部の学校なので事前に確認が必要ですが、大手予備校の校舎や民間・公共施設の貸し会議室を利用して行われます。
会場受験の申し込みは出願時に行いますが、上限を設けて先着順で締め切るところもあるので、希望がある場合は早めの出願がおすすめです。
送迎の方法について
送迎の方法には3種類あります。
1.いったん帰宅
2.家族で手分けする
3.試験会場で待つ
多くの場合は、3.の「試験会場で待つ」というパターンではないでしょうか。
当日の準備に余裕が持てる分、他のことにも気を配れるので、2.の「家族で手分けする」がおすすめです。
1.いったん帰宅
受験会場が自宅から近い場合、会場まで子どもを送り届けたらいったん帰宅します。
帰宅後はいつも通り過ごし、試験終了に合わせて子どもを迎えに行きます。
2.家族で手分けする
子どもの会場への見送りは、通勤を兼ねて夫(or妻)が行います。
子どもを送り届けたら夫(or妻)はそのまま会社へ。
試験終了に合わせて妻(or夫)が会場まで迎えに行きます。
3.試験会場で待つ
受験会場まで子どもを送り届け、そのまま会場内の保護者控え室で待つ、または試験終了時間まで外出します。
子どもを会場に送り届ける際は、子どもと別れる前に必ず待ち合わせ場所を決めましょう!
学校によっては、試験終了後、出口に親子が殺到して混乱するのを避けるため、ブロックごとの退場を実施しているところもありますが、逆に全く自由のところもあります。
出入口、なかでも下駄箱付近は特に人が殺到しやすく、子どもを探せないどころか危険ですらあるので、待ち合わせ場所にはあまり人が殺到しない出入り口から少し離れた場所で目印のあるところ選ぶとよいと思います。
会場で待つ場合の過ごし方
会場内で過ごす
会場で待つ場合、学校側が用意している保護者控え室で待ちますが、3時間以上は待つ必要があるので、その時間数を乗り切れるような持ち物を持参しましょう。
おすすめはやはり読書でしょうか。
最近では動画を見たりパソコンで仕事をしながら待つ人もいるようですが、状況的に難しい場合もありますのでその場合は会場の外で待つほうがよいと思います。
また、会場内では飲み物が手に入らない場合もありますのであらかじめ持参することをおすすめします。
寒さ対策のため、携帯用のカイロの持参も忘れずに。
会場の外で過ごす
子どもを試験会場に送り届けたら、終了時間まで会場の外で過ごして待ちます。
近くにショッピングモールがあれば開店時間を待ってショッピングするもよし、カフェがあるならお茶を飲みながら待つのもよいでしょう。
子どもが頑張っている時に少々不謹慎な気がするかもしれませんが、受験生の親にも気晴らしは必要!と割り切って自分の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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おわりに
冒頭では大変な面についてばかりお話ししましたが、送迎は「中学受験」ならではの醍醐味という考え方もあります。
これから試験に挑む子どもに元気を与え、全力を出し切って頑張った子どもを笑顔で迎えられるのは、送迎をした者にしかできない特権です。
中学受験は親子が二人三脚(三人四脚?)で乗り越える経験のできる、数少ない貴重な経験です。
親はずっと一緒に走っていたいけれど、その脚のリボンは子どもが大きくなるまでに必ず解き放たなければならないものです。
ですからこの貴重な機会をじっくり味わって、楽しみながら乗り切ってくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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