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【子育て】お金がかかる時期はいつ?子どものために親がコツコツやっておきたいこと

子どもが生まれてから大学卒業までにかかる費用は、総額3,000万円以上と言われています。

びっくりする金額ですよね!?

でも、お金はかかってもかわいいわが子のためにできる限りのことをしてあげたい……それが親心というものです。

そのためには、子どもが生まれてから大学を卒業するまでの「いつ頃にいくらかかるのか」をあらかじめシュミレーションしておくことがとても重要です。

そうすることで作戦を立て、出費の時期に備えることができます。

では、子育てでお金がかかる時期とは、いったいいつ頃なのでしょうか?

今回は子どもにお金がかかる時期について、我が家の経験を交えながらお話させていただきます。

目次

お金がかかる時期は?

生まれてからしばらくは食費や被服費、日用品の費用がかかる程度(それでも大変!)ですが、成長に伴いそれに加えて教育費が大きくのしかかってきます。

子育て中は何にお金がかかるのでしょうか?以下に挙げてみました。

何にお金がかかるのか

生まれてから乳児の時期

出産費用に始まり、ミルク代やおむつ代、ベビーウエア、ベビーカー、ベビーベッドなど、赤ちゃんに関わる様々な品物にお金がかかります。

医療費

こども家庭庁の令和4年度・5年度「こどもに係る医療費の援助についての調査」によると、全ての都道府県及び市区町村がこどもに対する医療費の援助を実施していて、都道府県では、通院が就学前まで、入院が15歳年度末まで(中学生まで)が最も多く、市区町村では、通院、入院ともに18歳年度末(高校生まで)が最も多いという結果でした。

どこに住むかによって医療費負担の総額が変わってくるということも頭の隅に入れておきましょう。

保育園・幼稚園入園、小学校入学

令和元年10月から幼児教育・保育の無償化が始まり、幼稚園・保育所・認定こども園などを利用する3歳から5歳児の利用料と住民税非課税世帯の0歳から2歳児の利用料が無料になりました。

無料になるのは保育料のみで、通園バスや給食などの料金は保護者負担となります。

我が家の子どもたちの時代はそのような制度が無かったのでとてもうらやましい限りです。

色々物入りで大変かもしれませんが、長い目で見るとこの時期(幼児から小学生の時期)が一番の貯め時のように思います。

入園・入学の際には必要な物品(バッグなどの通園・通学用品、文具、体操着、上履きなど)の購入や、入園・入学式用の洋服などの準備費用がかかりますのであらかじめ備えておきましょう。

塾や習い事

水泳や英会話、幼児教室、ピアノなど、幼児期から始められる習い事もたくさんあり、複数習い事をすればその分月謝がかかるようになります。

月謝の平均は文部科学省の調査*で小学生が6,344円、中学生が8,015円、高校生(調査では中学・高校と記載されています)が6,080円です。

塾については、同調査*によると小学4年生の約4人に1人が通塾していて、その割合は学年を増すごとに上昇し、中学生1年生で半数近く、中学3年生では6割以上に増加します。

通信添削や家庭教師を利用している数も合わせると、中学3年生の約9割近くが学校以外の学習にお金をかけていることがわかります。

また、ベネッセの調査**によると、2015年では27.2%の高校生が放課後や休日に学習塾や予備校に通っていると回答しています。

この結果には大学に進学しない人も含まれるので、高校生の約6割が大学進学することを踏まえると、大学受験をする層の通塾割合はもっと高いと推測されます。

ちなみに年間の塾代の平均***は公立の学校に通う家庭で、小学生が約20万8,000円、中学生が約35万6,000円、高校生が36万3,000円となっています。

*文部科学省:子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告(2008年)より
**ベネッセ教育総合研究所:「学校外の学習機会」より
***文部科学省:「令和3年度子供の学習費調査」より

中学受験

中学受験では、私立で平均18,284円*の受験料がかかり、入学の際には平均189,959円*の入学金を支払っています。

つい忘れがちなのですが、中高一貫に入学した場合、高校に進学する時も入学金の支払いがあります。

学費などの学校教育費(入学金や通学費用を除く)は公立で92,326円**、私立で786,495円**(年間)です。

高校受験

[受験料]公立:一律2,200円(福岡・佐賀県は2,100円)、私立:1万6,421円*

[入学金]公立:5,650円(一部の県を除く)、私立:約16万4,196円*

[学費などの年間学校教育費(入学金や通学費用を除く)]公立:201,949円**、私立:549,353円**

私の感覚では私立の中高に通う場合、交通費や食費を除いても年間100万円はかかると考えた方がよいように思います。

*文部科学省:「令和4年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について」より
**文部科学省:「令和3年度子供の学習費調査」より

大学受験

最近の大学入試では学校推薦型選抜(旧推薦入試)の枠が広がる傾向にあります。2021年の統計では私立大学で56.5%*の人が学校推薦型選抜や総合型選抜(旧AO入試)を利用して入学しており、一般入試は43.3%と逆転しています。

学校推薦型選抜にも受験料はかかりますので(私立で1校あたり35,000円程度)、やはり準備は必要です。ちなみに学校推薦型選抜は年内に決まる(合格する)のが通常です。

一般入試の受験料と入学金、年間授業料をあげてみました。

[受験料]大学入学共通テスト:3教科以上受験 18,000円(2教科以下受験は12,000円)、二次試験:約17,000円(1校あたり)、私立:約35,000円(1校あたり)

[入学金]国立:282,000円**、私立:245,951円**

[年間授業料]国立:535,800円**、私立:930,943円**

一般入試の場合は複数校を受験するケースがほとんどだと思いますので、受験料は複数校分用意しておく必要があります。

大学によっては共通テストの結果を利用した入試や、全学部共通入試、学部別入試など、志望の学部・学科を複数回受験できる機会が設けられています。

それはとてもありがたいことなのですが、その結果同じ大学の同じ学部学科の入試に複数回受験料を支払うことになり、他大学でも同じようなことを行うとすると、受験料だけで何十万円も!ということにも。

それから入学金にも注意が必要です。

例えば2校受験したとします。本命は2校目の大学です。1校目は無事合格したけれど2校目の合格発表の前に1校目の入学金の納入期限が来てしまうケース。

あまり無いとは思いますがそのようなことも想定して2校分の入学金は支払えるくらいの貯蓄はしておきたいものです。

それから、大学に自宅から通う場合と下宿する場合では出費もだいぶ違ってきます。

*文部科学省 「大学入学者選抜関連基礎資料集(4.個別選抜の実施状況等)」より
**文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」より

大人料金に変わる時期

乳幼児の頃は無料だった交通機関や宿泊、入園料などの料金が、小学生になると子ども料金になり、中学生になると大人料金に変わります。

小さい頃は気軽に出かけることができましたが、家族全員分の出費を考えると次第にそれも難しくなっていきます。

お宮参り・初節句・七五三・成人式などのお祝い事

子どものためのお祝い事は一生に一回。大切なわが子の成長の記念としてお祝いしてあげたいというのが親心ではないでしょうか。

衣装をレンタルして写真館で記念撮影、その後双方の両親(子どもから見れば祖父母)を招いて会食……それら全てにもお金が必要です。

特に七五三と成人式は写真代がかかります。

最近の写真館は色々な背景(スクリーン)や小道具が揃っていて、それらを使ってたくさんの写真を撮ってくれます。

最初は「数枚だけ」と思っていても、きれいに着飾ったわが子の貴重な写真を見ると、どれも捨てがたくなってしまい「データごと全部購入!」なんてことに。

成人式は女子の場合、振袖の用意も必要になります。最近では、成人式当日は着付けとヘアメイクのみで撮影は事前に行う「前撮り」が主流です。

我が家の場合は、成人式で娘が私の振袖を着ることに。着物と帯は当時のままで小物だけ新たに購入しました。かなり節約できたつもりでしたが、合計すると前撮り・成人式当日の着付け・小物代・振袖のクリーニング代で27万円を超えていました。その4割強が写真代。どの写真も捨てがたくなった結果です。

お金がかかる時期は?

子育てで一番お金がかかる時期は、子どもが中学生から大学生の頃です。

塾代に始まり高校・大学と、切れ目なく教育関連の出費が押し寄せてきます。

我が家で一番お金がかかった時期は、上の子が大学生、下の子が高校生の頃です。

どちらも私立の学校だったので、多少の備えがあったとはいえ学費や通学費用の負担感はやはり大きかったです。

学費以外にも修学旅行や部活関係の出費、大学の卒業式の衣装代(特に女子は袴と着物のレンタル料・着付・写真代……結構お高いです)などがありますので、そのつもりで多めに貯蓄できたらよいでしょう。

お金がかかる時期と重なると大変に!

兄弟姉妹の出費が重なる

兄弟姉妹の受験や卒業、入学が重なる時期は特に出費がかさみます。

重なる時期は事前に予測できますので、未来の出費がどのくらいになるのかあらかじめシュミレーションした上でコツコツ貯金していけるようにしておきたいものです。

他の出費が重なる

住宅に関わる出費

住宅の購入

第一子の小学校入学を前にして住宅を検討・購入する人が多いのではないでしょうか。

住宅を購入すると、引っ越し代・家具・家電・照明・カーテン代など、住宅以外にも色々とお金が必要になってきます。

また、住宅ローンを組んで購入する場合、住宅ローン控除(減税)の適用を受けている方もいらっしゃるかと思います。

住宅ローン控除(減税)とは、住宅ローンを利用して住宅を新築・取得・増改築する場合に、毎年の住宅ローン残高の0.7%が最大13年間、所得税や住民税から控除されるという制度です。

我が家もかつて10年間の住宅ローン控除を受けていました。

10年間で子どもも成長し、控除を受けた当初よりも更にお金がかかる状態になっていたので、終了した時は急に生活が厳しくなり戸惑った覚えがあります。

計画的に備えることの大切さを実感した出来事でした。

自宅の修理など

屋根や外壁の塗装、ガス給湯器やガスコンロ、トイレやお風呂、キッチンなど水回りのメンテナンスなど。

一か所不具合が発生すると、なぜか連鎖的におこります。

住宅購入と同時に将来のメンテナンスのお金も少しずつ貯金しておくとよいでしょう。

家電の買い替え

冷蔵庫、洗濯機、エアコン、オーブンレンジなど。

これも一つ壊れると連鎖するような気がします。

使用年数の問題なのでしょうか。

家族に関わる出費

家族の入院

家族が病気やケガにいつ見舞われるかは誰にも予想のできないこと。

突然の入院で慌てないためにも日頃からの備えは大切です。

入院費を賄える十分な貯蓄があればよいですが、将来のための貯金も必要ですよね?

もしもの時のために生命保険などの保険に入っておくと安心です。

我が家では、子どもが生まれてすぐに子どもの保険に加入しました。民間の終身医療保険と都道府県民共済です。

終身医療保険はその名の通り一度加入したら入院や通院の保証が一生涯続く保険です。保険料は加入時の年齢が低いほど安く、その後もずっと一定なのが特徴。ですから加入時の年齢が低いほど月々の保険料を安く抑えることができます。将来は子どもが自分の意思で続けるか解約するのか決めればよいと思い、子どもへのプレゼントという気持ちで加入しました。

都道府県民共済は、消費生活協同組合法に基づき認可を受けた生活協同組合が非営利で営んでいる保険事業のことで、0歳から入れる「こども型」に加入しました。月々1,000円(または2,000円)の掛け金で、入院の補償はもちろん、「ケガの通院」の補償もしてくれます。民間に比べて保険金の支払いがスピーディーなのも助かります。
子どもがケガで通院した時、「ケガの通院」補償のおかげで本人のみならず付き添う自分の交通費も賄うことができ、本当に助けられました。

親の介護

親の介護はある日突然やってきます。

親と介護について話し合うのはなかなか難しいものですが、もしも介護が必要になった時の費用はどこから負担できるのか、通帳・印鑑や大事な書類などの保管場所について、親が元気なうちに話し合っておくことが後々の心配を無くす上でとても大切です。

冠婚葬祭

ご祝儀もお香典も血縁関係が濃いほど金額が高くなるので、直前に慌てないためにも日頃からコツコツ備えておきましょう。

お金はコツコツ貯めよう

子どもが生まれたら(できれば生まれる前から)、なるべく早いうちに貯蓄を始めましょう。

個人的には、住んでいる市区町村から支給される「児童手当」を貯蓄に活用する方法がおすすめです!

貯蓄方法

  • 銀行預金

    銀行での貯蓄は、期日までお金を引き出せない代わりに普通預金よりも高い金利が設定されている定期預金がおすすめです

  • 学資保険

    学資保険は子どもの教育資金を計画的に準備するための貯蓄型の保険です。毎月決まった額を積み立て、大学入学時などに合わせて満期学資金として受け取ります。
    満期時の返戻金が100%以上の学資保険の場合、受け取り総額が払い込んだ保険料の総額よりも高くなります。
    また、契約者(親)が万一死亡した場合でも、それ以降の保険料の支払いが免除となり、保障はそのまま継続されるのが特徴です。

  • 新NISA

    NISA(少額投資非課税制度)とは投資で得られた収益が非課税になる国の税制優遇制度で、2014年から始まり2023年に終了。2024年1月からは更に進化した「新NISA」として新たな制度がスタートしました。
    少額から積み立てることができ、貯金や学資保険よりも高いリターンが期待できるのが魅力ですが、投資という性質上、損失が発生するリスクもあります。


我が家では教育資金の積み立てとして「学資保険」に加入ました。学資保険の魅力は、万が一親が死亡してしまっても以降の支払い免除で満期の学資金がもらえる点です。我が家にとってはかなり大きな安心感でした。
その当時はまだNISAが無かったので、今なら学資保険とNISAの両方を選んだかもしれません。ちなみにNISAは私の個人的な楽しみとして今年から利用しています。

お金のことはFPに相談

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、年金、保険、税金、不動産などの分野に関する幅広い知識とスキルを活かし、ライフプランの設計や資産運用のアドバイスを行うお金の専門家のことです。

我が家も保険の相談で何度もお世話になりました。

今はネットで加入できる保険も数多くありますが、自分の希望に合う保険を探すのには膨大な時間と労力が必要になります。

その上わからないことがあってもすぐに相談・解決することができません。

その点FPさんに相談すれば、自分の希望に合った保険の提案やアドバイスがその場でもらえるので安心です。

FPへの相談はリクルートが運営する無料相談サービス【保険チャンネル】がおすすめ!

保険チャンネル】は「保険の見直し」「家計の相談」「老後資金の相談」「教育費・子育て費用の相談」などの様々なお金の悩みについて、FPに無料で何度でも相談できます。
予約はWEBか電話ででき、希望の日時や希望の場所(自宅・カフェ・オンライン)でFPの無料相談が受けられます。また、FPの性別や年代も希望できます。
保険チャンネルは「じゃらん」や「ホットペッパー」でおなじみのリクルートが運営しています。

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おわりに

人生は常にお金との関わりがつきまとうもの。

子育ても終盤になった今思うことは、常に10年、20年先を見てしっかり貯蓄することがいかに大切かということです。

我が家では大学進学費用のために学資保険に加入していましたが、満期保険金の金額を大学4年間の学費の半分程度に設定していたため、上の子と下の子がダブルで私立に進学した時に厳しい時期を経験しました。

もう一度やり直せるとしたら、もう少し上手なお金の使い方ができたかなぁと思います。

何事も経験してみないとわからないものですね。

ですから、つたない経験ではありますが、このブログが少しでも子育て中の方々のお役に立てたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ここはなブログでは生活に役立つ情報を順次掲載中です。

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