中学受験の本番は1月~2月。
インフルエンザの流行期とも時期が重なり、近年ではコロナの流行も心配です。
受験期は、勉強も追い込みに入って、ストレスと緊張感で疲れがたまりやすい時期といえます。
免疫力の低下で感染症にかかりやすくなってしまっているかもしれません。
そんななか、重要になってくるのが体調管理です。
受験期はもちろん、試験当日に体調を崩すことのないように、親御さんや周りの大人が充分気を付けてあげたいものです。
今回は入試直前の子どもの体調管理について、我が家の経験を交えながらお話しさせていただきます。
受験先の学校によってはインフルエンザやコロナなどに感染した場合の救済措置を設けているところもありますので、入試直前になって慌てないよう、事前に確認しておくことをおすすめします。
一例として、神奈川県では一般財団法人神奈川県私立中学高等学校協会が神奈川私学共通追試を実施しており、2025年度入試でも実施される予定です。(※参加の私立中学は限定的なので確認が必要です)
体調管理のために習慣づけたいこと
早寝早起き
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、小学生の理想的な睡眠時間は9~12時間とあります。
また、学研教育総合研究所の「小学生白書Web版」によると、小学生の平均起床時刻は6:39とのこと。
これらを踏まえ睡眠時間を9時間として計算すると、21:39には就寝してほしいところですが、なかなかそうもいかないですよね?
しかし、睡眠不足は健康を害するだけでなく、集中力の低下やイライラなどの精神的な不安定さにもつながります。
やり残したことを朝に回すなど日々の時間をやりくりして、なるべく22:00には床に就けるよう心掛けたいものです。
うがい手洗い
京都大学の研究(京都大学環境安全保険機構 産業厚生部門 健康コラム)によると、水うがいをした場合の風邪の発症確率は、うがいをしない場合に比べて40%も減少するという結果となっています。
一方、ヨード液うがいでは12%の減少にとどまるとの結果でした。
ヨード液がのどの常在菌を壊して風邪ウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられるからなのだそうです。
私も過去に溶連菌に感染した際、受診した耳鼻科の医師から同様のことを指摘された記憶があります。
それ以来、普段は水うがいをしていますが、風邪でのどが痛む時にはヨード液のうがいをする時もあります。
その他、緑茶でうがいをする方法もあります。
緑茶に含まれるカテキンが細菌やウイルスの増殖を防ぐため、風邪予防に効果があるのだそうです。
また、手洗いは帰宅後や食事の前、トイレの後に習慣づけて行うようにしましょう。
手の甲や指の間、爪の先、手首も念入りに洗います。
せっけんで洗えない時は流水だけでも効果があるといわれています。
手洗いが難しい時は、手指消毒用アルコールを使用しましょう。
手指消毒用アルコールは、せっけんで手を洗った後の仕上げに使うとより効果的です。
手洗い後のタオルは共有を避け、それそれ個人のもので拭きましょう。
入浴
身体の清潔を保って感染症を予防しましょう。
シャワーだけでなく、ゆっくり湯舟に浸かって体を温めることで疲労が回復、リラックス効果が期待できます。
お湯の温度は38~40℃がおすすめです。
毎日湯船に浸かって入浴することは、健康状態をよくするだけでなく「幸福度」も高めるといわれています。
食生活で体調を整える
夕飯の時間について
ベネッセ教育総合研究所のリアルアンケート(2022年)によると、全国の小学6年生の夕飯開始時間は【18:00~19:00前】が47%(関東42%)、【19:00~20:00前】が36%(関東43%)でした。
【18:00より前】の7%(関東4%)も合わせると、全国の小学校6年生の90%(関東89%)が20:00前には夕飯を食べ始めていることがわかります。
とはいえ塾に通っていると夕飯の時間が悩ましいですよね?
夕飯は寝る3時間前には済ませることが理想といわれていますが、22:00に就寝すると考えると19:00までには食べ終わっていなければなりません。
塾のある日はそれを頭の隅に置いた上で、なるべく就寝時間と間隔を空けて夕飯を取れるように工夫できたらよいと思います。
大切なのは食事を楽しむこと。
夕飯を食べながら家族とその日あったことなどをおしゃべりし合ってリラックスしましょう!
また、我が家では塾の日も家で夕飯を食べることにしていたので、塾の前に必ず間食を食べてから行くようにしていました。
量は夕飯に支障をきたさないよう、小腹を満たす程度。
ゆっくり食べている時間も無いので市販の栄養補助食品をパクリと食べて出かけていました。
栄養バランス
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの「5大栄養素」をまんべんなく取るようにするとよいのですが、何をどれだけ取ればよいのかわかりにくいですよね?
一例として農林水産省の「食事バランスガイド」を活用してみてはいかがでしょうか?
「食事バランスガイド」は料理を「主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物」の5つに分けて、それを1日に決まった数取ると栄養バランスがよくなるという考え方です。
料理として考えることで日常の食事に当てはめやすくなっています。
また、夕食に栄養士監修の食材宅配を利用してみる方法もおすすめです。
夕食材料宅配の「ヨシケイ」は、栄養バランスの整った食材をレシピ付きで自宅まで無料宅配してくれます。
置き配もOK。希望者には鍵付きのあんしんBOXの貸し出しもあります。
食材が自宅に届いたら、あとはレシピを見ながら調理するだけ。栄養士監修のわかりやすいレシピは、料理に自信がない方にも安心してご利用いただけます。
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体調管理におすすめの食材
我が家で受験期に重宝した食材をご紹介します。
- ヨーグルト……整腸作用や免疫力アップ、睡眠の質の向上などの効果があります。
我が家では今でも朝・夕の2回取るようにしています。
朝は忙しいのでドリンクタイプ、夕は食後のデザートとしてプレーンタイプにはちみつをかけて食べています。
はちみつに含まれるオリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなるので一緒に取ると効果的です!
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は一定期間しか腸に存在しないため、継続的に取るようにしましょう。 - 緑茶……カテキンの殺菌作用にはインフルエンザなどの感染症や風邪を予防する効果があります。
カテキンには、免疫細胞を活性化して免疫力を上げる効果も期待できます。
また、旨味成分のテアニン(アミノ酸)にはリラックス効果があります。
夏は冷食茶、冬は暖かいお茶として年間通して今も飲用しています。 - ココア……ココアに含まれるテオブロミンやカカオポリフェノールが末梢血管を広げ、冷え性の改善に。
ココアにはインフルエンザの感染抑制効果や集中力や記憶力を高める効果も。
その他、抗菌効果・口臭の改善・美肌効果・腸内環境の改善・リラックス効果・疲労回復効果などがあります。 - 生姜湯…生姜の辛味成分を加熱すると体を内部から温める働きのあるショウガオールに変化し、冷え性が改善されます。
身体を温めたい時、のどの調子がおかしいと感じた時におすすめです。
自宅で作る方法もありますが、我が家では市販の生姜湯を利用しています。粉末に湯を注ぐだけなので簡単に作れます。
冬になったら気を付けたいこと
マスクの着用
感染症予防のため、外出時にはマスクを着けましょう。
その他、マスクを着用すると自分の呼気によってマスク内が保湿され、のどや鼻の粘膜の乾燥を防ぐことができます。
のどや鼻の粘膜が乾燥していると、空気中のウイルスや細菌が侵入しやすくなるので保湿はとても大切です。
加湿器・空気清浄機を使う
健康に過ごすために最適な湿度は40~60%といわれています。
部屋に湿度計を用意してこまめにチェックしましょう。
湿度が低いようなら加湿器を利用します。
加湿器が無い時は、お湯を沸騰させた湯気や濡れたタオル、洗濯物も有効です。
部屋の湿度を保つとウイルスの増殖が抑えられるうえ、鼻やのどの粘膜も潤うのでウイルス感染を防ぎます。
また、加湿器と併せてウイルス除去機能のある空気清浄機を使用すると更に安心です。
我が家ではパナソニックのナノイー搭載の空気清浄機を使っています。
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除菌グッズとしては、「クレベリン」の置き型タイプを室内に設置していました。
「クレベリン」は消費者庁から2022年に表示方法についての指摘を受けましたが、機能そのものに違反がある訳では無いため、表示の内容を変えて現在も販売しています。
価格:1469円 |
その他、部屋の換気も重要です。
部屋の対角線上にある2つの窓を開けると空気の流れができてスムーズに換気できます。
窓が1つしかない場合は、窓を開けながら換気扇を回しましょう。
身体を冷やさない
体を冷やすと免疫力が低下して感染症などの病気にかかりやすくなります。
外出時には上着を着て首回りを冷やさないようにしましょう。
在宅時は部屋が寒くなり過ぎないよう、室温管理にも気を配ります。
冬の室温は、WHO(世界保健機関)のガイドラインでは18℃以上が推奨されているのでエアコンなどの暖房器具を使って室温を調整しましょう。
また、冷たい物の食べ過ぎは胃腸の調子を崩しやすくします。
冬には体を温める効果のある根菜類を取るとよいでしょう。
人混みを避ける
人が密集する環境は様々な細菌やウイルスが飛び交う状況を作りやすいと言えます。
受験期はなるべくそういう場所に行かないよう気を付けたいものです。
人混みを避けることが難しい場合は、外出時のマスクの着用と帰宅後の手洗いうがいを励行しましょう。
受験期に学校を休むかどうか
我が家の場合、上の子の時は周りに中学受験をする生徒がいない状況だったことと、本人が過去問の演習に集中したいということで、第一志望入試前の2日間、学校を休むことにしました。
下の子の時は学校全体でインフルエンザが流行し、クラスにもちらほら感染者が出始めたため、第一志望入試前の1週間、学校を休むことにしました。その期間は塾で過去問を解くことに集中しました。
受験期に学校を休むかどうかは子どもの性格や気持ちにもよると思いますので、どちらがよいとは言えません。
我が家の子どもたちの時は試験日は公休扱いとなりましたが、それ以外の日は当然ながら欠席扱いです。
皆勤賞を目指している子や休むことに罪悪感を持ってしまう子など、子どもによって思いは様々。お休みするかしないかは親子でしっかり相談して決めてほしいと思います。
おわりに
中学の入試が近づくと、親子ともに緊張感が増してきます。
緊張がほぐれるよう「いつも通り」で過ごしましょう。
我が家もそのつもりで過ごしていたのですが、上の子の時、最後の試験が終わると同時に下の子が熱を出してしまいました。
思えば1か月近い入試期間中、上の子ばかりに気が行き過ぎて下の子へのケアがおろそかになっていたのかもしれません。
中学受験は試験会場への送り迎えも親の役割なので、もし最後の試験当日の朝に下の子が熱を出していたらかなり慌ててしまったと思います。
それを回避するまで待ってくれたのかどうかはわかりませんが、下の子には色々我慢させてしまったのかなと反省しきりでした。
また、当日のエピソードとして、会場に向かい付き添う電車の中で、気持ちのウオーミングアップができるような音楽をイヤホンを分け合って一緒に聴くようにしました。
音楽を聴いて試験に臨む勇気が持てたようです。
今回は体調管理について色々ご紹介してきましたが、最後に親ができることは、受験に向けて頑張ってきた数年間の努力をしっかり本番で出し切れるように信じて願うことかもしれません。
体調管理で、ぜひ悔いのない受験期を送ってほしいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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一例として「中学受験の志望校の決め方」や「勉強に疲れないためのストレス発散法」について、我が家の体験談を交えながらお伝えしています。
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