法事に参列した経験はあるけれど、いざ自分が主催する側になったら「何をどうしたらいいんだろう?」と戸惑ってしまいますよね?
しかも当然のことながら法事は大切な人が亡くなって以降発生する行事なので、故人との別れを悲しむ間も無いうちに葬儀・初七日・四十九日と立て続けに準備をしなくてはなりません。
法事には葬祭場で行う葬儀のようなサポートスタッフが付いている訳ではないので、わからないことは自分から積極的に確認する必要があります。
初めての法事の準備は大変かもしれませんが、四十九日を経験すれば一周忌以降は同様のプロセスなので心配しなくても大丈夫です。
初めてでもできる法事について、私の経験ではありますが準備しやすいように時系列で記載しました。
法事についてお悩みの方の少しでもお役に立てたら幸いです。
お寺に連絡~法事の日にちと時間を決める~
一周忌以降の法要は、故人の命日の前までに行うのがよいとされるので、命日の半年前くらいにお寺に連絡して都合の良い日を伺い、法事の日にちと開始時間を決めます。
(ちなみに四十九日法要は故人の命日から数えて四十九日目よりも前に行いますので早めの準備が必要です。)
大体の出席人数が分かればその時に伝え、当日必要な持ち物やお布施の金額についても伺っておくと安心です。
会場がお寺や自宅以外の場合は、会場の空き状況も踏まえて日時を決めます。
我が家の場合はお寺で法事を行うため、お布施とお塔婆代の他に本堂用のお花一対とお墓参り用のお花一対が必要となりました。
その他に本堂用のお供えとして果物を用意することにしました。
参列者に連絡する~往復はがきを使用~
法事の日時が決まったら、参列者の方に連絡をします。
連絡の手段としては電話や手紙、メールなど色々な方法がありますが、我が家の法事の参列者にはSNSを使っていない方が多いため連絡事項をお互いの手元に残すことができる「往復はがきを」使用することにしました。
参列予定の方々にスケジュールを調整していただきやすいよう、早めに作成して投函します。
返礼品の個数を確定して準備するのに少々時間が必要なため、返信はがきの締め切りは法事開催日の1か月半くらい前に設定するとよいでしょう。
往復はがきにするか否かは出席者との関係性や年代、地域によって許容可能な連絡方法が異なると思いますので、周囲に相談するなどして決めるとよいと思います。
持参品の準備~通販がおすすめ!~
我が家では、お花やお供物、返礼品などの持参品は、いつも通販を利用しています。
通販の場合、在庫切れで取り寄せになったり配送に日数がかかるケースも想定されるため、できるだけ早めに注文します。
返礼品は品物にもよりますがだいたい法事の一週間前の到着で、お花や果物は鮮度が損なわれないよう、法事の前日の到着に指定します。
お花
本堂用花束1対(数量は宗派やお寺によって異なるようなのでお寺に確認しましょう)とお墓参り用の花束一対を
楽天市場の「フラワーショップ カレラ」で購入しました。
注文時の通信欄に「使用する日時」「使用目的(一周忌など)」「花束の希望の長さ」などを記入しておくとお店のほうで配慮してくれるので安心です。
我が家は本堂用を60cm(ラッピング有)、お墓参り用を45cm(簡易包装)で注文しました。
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お供物
本堂用のお供えとして果物を楽天市場の「福井くいしんぼ」で購入しました。
注文の際に「掛け紙」の指定ができるので案内に従って記入します。
ちなみにお祝い事(慶事)では「のし紙」を使いますが、お悔み事(弔事)には「掛け紙」を使います。
掛け紙の種類は、お供物をお供えする時期(四十九日前、四十九日後、お盆など)や宗派、地域などで異なる場合もあるので、注文時の通信欄に「使用目的(一周忌など)」を記入しておくとお店側が配慮してくれます。
通信欄には「使用する日時」も記載しておくと更に安心です。
価格:5550円 |
返礼品
お香典返しの品はお菓子やお茶などの「消え物」や洗剤・タオルなどの「消耗品」がよいとされるので、我が家では「水ようかんのセット」を選びました。
こちらも注文時に「掛け紙」の指定をします。
お供物と同様、注文時の通信欄に「使用する日時」や「使用目的(一周忌など)」を記入しておくとお店側が配慮してくれるので安心です。
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お線香
お墓参り用のお線香でおすすめなのが日本香堂の「かけはし」です。
直径約4cmの六角形の紙筒に入っていて持ち運びに便利。
4束入りなので分けやすく、束の巻紙を外すだけで更に小分けにできます。
線香1本の長さは14cmほど。
線香は先端が斜めにカットされていて火がつきやすく燃え上がりにくいのが特徴です。
しかも外側に火をつけるだけで内側に燃え移ります。
上品な白檀の香りに癒されます。
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着火の装置はお寺で借りることもできますが、我が家ではチャッカマンを持参しました。
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お布施やその他のお金の準備
お我が家では布施を入れる袋に白封筒を使用しています。
白封筒は郵便番号などの記載のない物を選び、100円ショップの「ダイソー」で購入しています。
封筒の書き方
表面
縦書きで「お布施 ○○家」と書きます。(○○にはお墓に記載されている苗字を書きます。)
お布施は僧侶の方へお渡しする謝礼金なので、薄墨ではなく普通の墨を使います。
私は毛筆が得意ではないのでいつもプリンターで印刷しています。
裏面
右の端に縦書きで封入する金額、例えば5万円なら大字(だいじ:改ざん防止などの目的で漢数字の代わりに用いられる文字)で「金伍萬圓」と書き、左の端に縦書きで施主(法事を主催する人)の住所と氏名を書きます。
私は毛筆は使わず、黒の細ペンで記載しています。
お金の入れ方
お布施に使用するお札は新札がのぞましいとされるので、事前に銀行で両替をしておきます。
たいていの銀行ではその銀行の口座を持っていれば一日10枚までは手数料無料で新札に交換してくれます。
ATMの両替機にキャッシュカードを挿入して新札に両替します。
お札は表面(おもてめん)の肖像画の部分が上に来るように封筒に入れ、封(糊付け)をしないでおきます。
その他、お塔婆料などのお札もお布施の時と同じように新札に両替し、封筒の表書きに料金の名称と○○家、裏面に金額と施主の住所・氏名を書き、封をしないでおきます。
それぞれの封筒を重ねてふくさに包みます。
ふくさには風呂敷タイプのものとケースのタイプ(金封ふくさ)のものがあり、我が家ではケースタイプを使用しています。
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法事の前日までにすること
法事の一週間前くらいになったら、お寺へごあいさつを兼ねて確認の電話をします。
喪服や靴、小物のチェックをします。
服装
三回忌までは喪服を着用します。それ以降の法事には略喪服と言われるものを着用します。
略喪服は黒・紺・グレーなどダークカラーの無地のスーツやワンピースを選ぶとよいとされています。
男性の場合(喪服)
ブラックスーツ、白無地のワイシャツ、黒ネクタイ・黒ベルト・黒靴下
女性の場合(喪服)
ブラックフォーマルのワンピースやアンサンブルまたはパンツスタイル・黒ストッキング(30デニール以下)・真珠のアクセサリー(ネックレス・イヤリング)
袖の長さは長袖から5分丈、スカート丈は膝丈程度が好ましいとされます。
黒ストッキングは礼装用の物が販売されているのでそれを選ぶと無難です。
靴
・男性は黒の紐靴
・女性は黒のパンプス
紳士服のAOKIが運営する「ORIHIKA(オリヒカ)」は、ビジネスやカジュアルからフォーマルまで、多彩な商品が揃っています。モダンブリティッシュを基本としながらも日本のカルチャーに合わせた服作りが特徴です。
ビジネス〜フォーマルまで【ORIHICA(オリヒカ)】持ち物
個人の持ち物
黒のバッグ・黒のサブバッグ・お布施などを包んだふくさ・お数珠など
お数珠は楽天市場の「はな花」で購入しました。
お数珠の種類も豊富で房の色(4種類)やケースの色(18種類)も自由に選べます。
価格:2780円 |
施主の持ち物
花束(本堂用・お墓用)・お供物・お線香・チャッカマン・香典返し(返礼品)。
その他、参列者の水分補給用に500ml入りのペットボトルを用意しました。
法事当日
早めにお寺に着くようにし、住職(僧侶)に挨拶をします。
挨拶を終えたら、持参したお布施とお塔婆料などを住職に手渡します。
その後、持参した本堂用の花束とお供物をお寺に預けます。
お布施などの渡し方(金封ふくさの場合)
1.金封ふくさからお布施などの封筒を取り出す。
2.ふくさをお盆の代わりに見立て、その上に封筒を乗せる。
3.封筒の文字が住職の方を向くようにふくさごと向きを変え、住職に差し出す。
4.住職が封筒を受け取ったらふくさを下げる。
それ以降の流れ
参列者が到着したら挨拶をしてお香典を受け取り、返礼品を渡し、席に案内します。
席順については、一般席・親族席、上座・下座などのマナーがあるので、当日混乱しないよう事前に詳しい人に相談するなどして決めておくのがよいと思います。
読経が始まったら途中でお焼香をする順番が来ます。
喪主から始まり親族・参列者の順になりますが、お焼香の順番も席順と同様あらかじめ決めてくとよいでしょう。
読経・法話が終了したら住職にお礼を述べて参列者とお墓参りをします。
我が家の場合は会食なしの法事なので、お墓参りをもって解散となりました。
会食なしの場合、返礼品と併せてお弁当をお渡しする方法もあります。
まとめ
私が初めて法事に携わったのは実家の父の葬儀の際に行った初七日の法要でした。
そもそも葬儀についても何の知識も無く、葬儀は葬祭場にお坊さんがいてお願いできるものと考えていました。
実際は菩提寺の住職にお願いして葬祭場まで来ていただくのですが、そのような事の1つ1つを知ることからの始まりでした。
葬儀や法事は宗教や宗派、地域によってしきたりが異なるので、私の経験が必ずしも全ての方に当てはまる訳ではありませんが、法事の一例として参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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